2007年8月21日

「町民への裏切り」 東洋町・沢山町長へ批判高まる 桜井菊蔵後援会長が批判ビラ
東洋町全域で配布された桜井菊蔵後援会長の署名入りビラ
高レベル放射性廃棄物最終処分場建設にむけた「文献調査」受け入れを争点にたたかわれた安芸郡東洋町長選挙(4月22日)から4カ月。当選した沢山保太郎町長に、東洋町民の批判の声が高まっています。8月20日から21日にかけては、野根地区と甲浦地区の東洋町全域で沢山保太郎後援会長の桜井菊蔵氏が「町民への裏切りだ」と沢山町政を厳しく批判したビラが配布されました。

桜井氏はこのビラの中で「町長と町民と信頼が崩れた」「核持ち込み騒動に劣らず悪い方向にむかっている」と現在の沢山町政を強く批判しています。

桜井氏は、地元の漁協組合長や町議を務めた野根地区で非常に大きな影響力を持つ人物であり、選挙では後援会長として、沢山氏の当選に大きな力を発揮しました。この後援会長自身が署名入りで沢山町政の批判に立ち上がったことは、東洋町政の行方にとり大きな意味を持つものといえます。

東洋町では沢山町政のスタート直後から町民との軋轢が表面化。沢山後援会関係者からは選挙会計の収支報告をしていないことを批判され、カンパの扱いをめぐる不透明さも指摘されています。また実際の町政では、教育委員が辞任して教育長も決まらないまま。また町長が町民を敵視して追及するような「オンブズマン」的な沢山氏の手法に、多くの町民から不安の声があがっていました。(2007年8月21日 高知民報)

「推薦した者としての責任」 桜井菊蔵・沢山後援会長がコメント(2007年8月25日)