2007年8月25日

「推薦した者としての責任」 桜井菊蔵・沢山後援会長がコメント
今年4月、高レベル放射性廃棄物最終処分場建設を争点にたたかわれた安芸郡東洋町長選挙で当選した沢山保太郎氏の町政運営に対し、沢山氏の後援会長を務めた桜井菊蔵氏の署名の入った沢山町政を批判するビラが東洋町全域で配布されていますが、桜井後援会長は高知民報の取材に答えて「推薦した者の責任として批判している」というコメントを寄せました。

東洋町では選挙直後の5月頃から、町教育委員会や町観光協会、町商工会などと町との間の摩擦が次々と表面化。沢山氏を支持して町長選をたたかった町民からは沢山後援会の選挙資金やカンパの収支が不透明であるという批判が起こりますが、沢山氏は自身のブログ「ヤスタロウの東洋町日誌」で「東洋町では沢山保太郎の正規の後援会組織はできませんでした」、「今回の町長選挙での必要経費は私が支払い、そのことは選管に報告をしてあります。この経費についてはだれからも一銭ももらっていません」と述べるなど後援会の存在を認めず、両者の言い分は大きく食い違ったままです。

しかし実体的には選挙戦は桜井氏を先頭にした沢山後援会が母体となってたたかわれており、当選を決めた直後の4月22日、野根地区の事務所で開かれた勝利集会でも桜井氏は後援会長として登壇してあいさつしています。このようなことから桜井氏は、沢山後援会は存在しており、解散の決議もされていないため、あくまでも後援会長として会計収支の公表を求めるという立場で「後援会長」の肩書きでビラを配布しています。

桜井菊蔵・沢山保太郎後援会長の話 沢山町長の金銭の扱いの粗雑さ、寄せられたカンパの使途や領収を公開もせず後援会は存在しなかったなどと平気で言っていることは、このままあいまいにできない。推薦して当選した者がよくなかったら、だめだと言うのが推薦した者としての責任。愛する東洋町のために声を上げるべきと考えた。(2007年8月25日 高知民報)