2006年8月1日

公明高知市副議長が辞表 立場利用した質問は未解明のまま 
基礎まで撤去された倉庫(8月2日現在)
8月1日、公明党の高知市議会副議長A氏が辞表を津村一年議長に提出し受理されました。高知市宗安寺に「農業振興地域の整備に関わる法律(農振法)」、「建築基準法」の許可を得ず、倉庫を違法に建築使用していたことを引責したもの。

議会を代表する副議長の違法行為に対し議会が毅然とした対応をとるようにという日本共産党高知市議団の要請にこたえ、同日午前開かれた各派代表者会の場で、A副議長から辞表が提出されたことが報告され本人が会の席上で陳謝しました。

A副議長の辞表は代表者会の開会前に津村議長に預けられていました。当初は、代表者会に辞表が出ていることを報告しないまま、A氏本人に弁明させ収拾しようとしていましたが、各会派から厳しい意見が続出。「関係した課を呼んで事実関係を明らかにすべきだ」という声が相次ぐと、休憩後一転して辞表提出となりました。

しかし副議長の辞表は出されたものの、一連の事実関係や、倉庫を早く建てさせようとする建設委員会でのA氏の発言については、まったく未解明のまま。各会派に対して何の説明もされていません。

また代表者会の席上、津村議長は「農水の結論は追認するというものだった。7月19日に議長室で報告を受けた」と述べました。この発言が事実であれば、市当局が副議長の法違反を追認することを決めていたことになり、極めて重大です。市農業水産課はこれまで取材に対し、「議論の過程で必ず農業に使用するという確約書を書かせて追認する案も出ていたが、最終決定ではない」と述べていました。