2002年5月5日 高知民報



福井照衆議院議員(自民)が統一協会集会に出席
                                         

 数々の反社会的行為をひきおこしているカルト教団・統一協会(世界基督教統一神霊協会)の新しい偽装団体・世界平和連合(小山田秀生会長。小山田氏は世界基督教統一神霊協会会長、国際勝共連合会長を務める)の高知県連合会結成大会に、福井照衆議院議員(高知1区)をはじめとする自民党議員が参加してあいさつしたり、メッセージを寄せていたことが明らかになりました。深刻な被害を数多く出しているカルト教団に加担する自民党議員に批判が高まりそうです。

 この大会は2002年1月20日、高知市の県民文化ホール・グリーンで500人が参加して開かれました。小山田会長が「共産主義は家庭破壊、青少年破壊を目指している。敗戦国だった日本とドイツが復興したのは天運があったから。天運をつかむためには法則がある。それは他者の為に生きること。それを実践されてきたのが文鮮明総裁だ」と特異な「理論」を展開しながら教祖・文鮮明を礼賛する「原理色」を露骨に出した講演を行いました。
 大会に出席したのは福井照衆議院議員、田村公平参議院議員(秘書がメッセージを代読)、三石文隆県議などの自民党議員。
 福井照後援会事務所に統一協会の集会に出席したことを問うと「うちの先生はどことでもフランクな付き合いをしているから」とまったく重大性を理解していない回答。
 田村議員に代わってメッセージを代読した弘田健一秘書は「統一協会に問題があることは知っている。肩入れするつもりはないが、昨年の選挙で世話になっているので呼ばれれば断れない」と、統一協会との関係の深さを吐露しました。

世界平和連合高知県連合の事務所(高知市平和町)

 世界平和連合高知県連合の住所は高知市山手町1番地。ここはK氏宅で学習塾の看板がかかっています。K氏は県連合会設立の中心になっていた人物です。
 統一協会の動きは、桜田淳子の合同結婚式や霊感商法でマスコミを騒がせ強い批判をあびて以来、表面的には見えにくくなっていましたが、水面下では影響力を広げるために高知県でも活発に動いています。
 自民党は統一協会との関係をこれまでも繰り返し批判されながら、今日でも性懲りもなく統一協会=勝共連合の反共思想を利用し、持ちつ持たれつの関係を持続しています。反社会的なカルト教団を利することは、県民を代表する政治家としてあってはならない行為です。

 統一協会(世界基督教統一神霊協会) 韓国人・文鮮明を教祖とするキリスト教をよそおった反社会的な国際的なカルト組織で、文鮮明を“創始者”とする政治団体の国際勝共連合と表裏一体。仏教を装う天地正教、原理研、世界平和女性連合など多数の偽装組織がある。
 野の花会、しんぜん会などの名を使ったインチキ募金、珍味売り、占いなどを口実にした家系図、印鑑や念珠の販売などで多額の資金を集める。大学や街頭でのアンケートを口実に学生や市民に接近し、サークル勧誘を装いマインドコントロールして文鮮明を救世主と信じ込ませ、信者を物品販売や伝道にかりたてている。
 社会のすべての財産は文鮮明の物(万物復帰)で、「原罪」から救われる唯一の方法は文鮮明に選ばれた相手と結ばれる集団結婚という異常な教義を持つ。
 勝共連合を通じて信者を自民党国会議員の秘書や選挙の運動員として送り込み資金援助や反共デマ攻撃をしている。山崎拓・自民党幹事長の愛人が統一協会員だったことを週刊誌が報じ問題になっている。