2016年1月24日

桂浜「道の駅構想」の怪 I横矢社長 「協力はしたくない」
 
2014高知市都市計画マスタープランで示された案、仁井田産業団地用地は「地区計画制度の活用」と書かれている
高知市が計画している「仮称仁井田産業団地」のエリアは、桂浜「道の駅構想」で書き換えが大問題になった「2014高知市都市計画マスタープラン」では、「市街化調整区域の地区計画制度の活用」として開発していくことが位置付けられている。

パブリックコメントにかけられた案では、高知みなみ流通団地から高速道路までの吹井地区全体を図示していたものが、決定されたプランでは、そのエリアが半分に減っており、和住工業関連が所有する土地をピンポイントで図示するように書き換えられているなど、ここにも不可解さは残るのだが、以前からこの土地を高知市が活用することを計画していたことは読み取れる。

横矢忠志・和住工業代表取締役は取材に答えて、この土地を高知市に売却してもメリットはないということを強調する。

「この土地は15〜16年ほど前に買ったのだが、その時より鑑定評価はかなり下がっている。高知市に売る時は鑑定価格になるので売りたくない。できることなら残しておきたい」と繰り返した。

横矢氏によると、仁井田産業団地の予定地内は、@和住工業によって道路を付けたり、雨水調整池を作るなど多額の投資をしていること、Aこの土地で4メガワットの太陽光発電の許可を得ていること、B工事用のヒューム管などの資材置き場が和住工業にとって必要であることを理由にあげ、「坪4万円程度(総額では4億円程度になると思われる)で売っても元はとれない。できるなら協力したくない。悪者にされてまで、どうして安い値段で土地を売らなければないのか。これは本音だ」と話した。(つづく)(2016年1月24日 高知民報)