2015年11月29日

医療費無料化「中3まで“めざす”」 岡ア高知市長
 
初登庁後、会見に応じる岡ア市長(11月16日午前)

11月16日、4選を決めた岡ア誠也・高知市長の初登庁後の記者会見における発言のうち、医療費無料化拡充についての部分を紹介します。

記者 4期目の中心的な施策は何か。 

岡ア市長 南海トラフ対策の具体化、仕上げ。浦戸湾の三重防護のために国交省への働きかけを強める。

人口減少対策では少子化を食い止め人口減をいかに緩和するかが課題だ。医療費無料化の拡充は小学校6年まで来年の10月から確実に実施したい。

高齢化問題では2025年から「団塊の世代」がすべて75歳以上になる。今からの10年が大事だ。認知症の対策を含めさらに充実させたい。

記者 相手候補との論戦について。

岡ア市長 子どもの医療費ついては、相手方は中学3年まで、我々は財源のめどをつけなければならないので第一段階では小学校6年までと、ここは公約が分かれた。

相手方の言う中3までというのも内容的にはよく分かるが、直接市政を担っているものとしては、財源の見通しを付けなければ言えないのでまずは小6まで。これに5億円(年間)かかるので、めどをつけて来年10月からやることを公約として掲げた。

記者 医療費無料化の第二段階=中学3年までをやるのか。

岡ア市長 選挙戦では第一段階を来年10月に小6までを議会の理解を得てやると訴えてきた。第二段階では中3まで財源のめどをつけながら無料化を「めざす」という言い方をしている。その通りの表現になる。

記者 財源の見通しがつかなければやらないのか。

岡ア市長 今の段階ではあと2億円いる。まだ調達のめどはついていない。

記者 いつ頃までにめどをつけるのか。

岡ア市長 4期目の中の調整なので2億円のめどがいつつくかは今の段階では言えない。前半はちょっと無理かなと思う。後半の3年、4年目あたりか。まだめどがついていないので。あと2億円をどこから引っ張ってくるかという状況なので、「めざす」という表現にとどめている。(2015年11月29日 高知民報)