 ２０１５年８月９日 |
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| 「連載 尾﨑県政の２期８年」⑮ 伊方３号機再稼働に疑義 |
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尾﨑は原発政策については、「脱原発に向けて原発への依存度を徐々に引き下げていくべき」という態度を一貫して表明しつつ、その過程では再稼働がやむを得ない場合もありうるとも述べている。 尾﨑の発言を注意して聞いていると、脱原発に至る時間軸にかなり幅を持たせており、それを使い分けている印象がある。時には「徐々に」を「徐々に徐々に」と、重ねて表現することで、より長いスパンを印象付けることもあるが、最近は「徐々に徐々に」は減ってきている。 原発即時ゼロをめざす運動の立場からみれば、尾﨑の発言まったく物足りないし、不十分さが目立つが、ここでポイントになるのは尾﨑が「脱原発をめざすべき」ということを明確に確約していること。 現政権のエネルギー政策の根幹は、原発を重要なベース電源として位置付け、将来的にも維持し続けていくこととされており、高知県が目指している方向性とは明らかに乖離があるという事実は押さえておく必要がある。 現在再稼働の準備がすすめられている伊方３号機については、尾﨑は６月２６日の県議会６月定例会冒頭の提案理由説明で以下のように述べている。 「原子力発電については、脱原発に向けて依存度を徐々に引き下げていくべきだと考えている。他方、その過程の中で、止むを得ず再稼動せざるを得ない場面が出てくる可能性も否定できないものの、仮にそうした場合であっても、安全対策が万全であることが大前提。（略）四国電力に対しては、勉強会を通じて原子力発電所の安全対策に万全を期すよう求めていくとともに、『原子力発電所が稼働していなくても電力の不足が生じていない今、なぜ再稼働が必要なのか』といった原子力発電の必要性に関する県民の率直な疑問について説得力のある説明を求めていく」 やや遠回しではあるが、知事が県議会の提案理由説明で、「脱原発をめざして依存度を下げる」、「電力が不足していないのに再稼働が必要なのか」という言葉を使うことの意味は大きく、再稼働へとひた走る四国電力を一定牽制する役割を果たしている。（Ｎ）（２０１５年８月９日 高知民報） |
