2015年8月2日

青年学生が戦争法に抗議 「国民なめるな」
 
 
「勝手に決めるな」とコールしながらデモ行進する青年学生(7月25日)
高知県下の青年学生が呼びかけた戦争法反対行動が7月25日午前、高知市中央公園で取り組まれ、戦争法案への反対を呼びかけました。ピース・パイオニアーズ、PEDAL(戦争法案に抗う高知学生の会)の主催。

集会では塚地伸平・ピースパイオニアズ代表(26歳)が「解釈で際限なく憲法を変えることができるなら立憲主義が崩壊する。これからの日本を担う世代として、日本の歴史的転換点に反対の声をあげていかなければと思い立ち上がった。戦争ではなく対話を望むのは決して平和ボケではない」とあいさつ。

リレートークに立った沖縄県北部出身の高知大2年生・藤原奈穂さんは「沖縄戦では県民4人に1人が死んだ。軍は市民の命を守らなかった。抑止力と言うなら憲法9条こそが抑止力だ」と話しました。

集会終了後は「憲法守れ」、「国民なめるな」、「強行採決絶対反対」などとリズミカルにコールしながら商店街をデモ。戦争法案反対を市民にアピールしました。

デモに初めて参加した亀田さくらさん(20歳、高知大生)は「最初は恥ずかしかったが、だんだん大きな声を出せるようになった。学内や寮でも反対署名を集めている。日本の平和を守るにはもっと違うやり方があると思う」と話しました。

7月21日にはピース・パイオニアーズのメンバーが戦争体験者からのl聞き取りをまとめた冊子「ノー・ウォー・イン・アワー・ライフ 戦争体験を永久に語り継ぐ」出版について記者会見。

7人の戦争体験者などからの聞き取りをまとめたもので、聞き取りを担当した河村めぐみさん(高知大学院生)は「戦争体験者から直に話を聞くことで、文献だけでしか知らなかった戦争を身近に感じた。体験者はみなさんが戦争は絶対にしてはいけないと話していた」と述べました。(2015年8月2日 高知民報)