2015年7月18日

島洋子・琉球新報東京報道部長が高知市で講演 「沖縄の新聞は県民の世論に突き動かされている」
 
講演する島部長(7月18日、高知市保健福祉センター)
島洋子・琉球新報東京報道部長が7月18日、高知市内で講演(写真)。自民党による琉球新報・沖縄タイムスへの攻撃については以下のように述べた。

「沖縄の新聞に対する攻撃が東京でも目立つ。世論をどうにでもできるというおごりがある。

政府は沖縄の基地反対世論を苦々しく思っている。「沖縄の世論が歪んでいる」というのは新聞だけでなく、沖縄県民をバカにしている。新聞によっていくらでも誘導される県民だと言っているのと同じだが、そうは思わない。沖縄県民はメディアをしっかりみているし、報道への注文も大きい。

沖縄メディアへの攻撃は今に始まったことではなく、70年代から基地問題で沖縄が意のままにならない時に必ず矛先を向けてくる。

戦後沖縄には10紙以上の新聞があったが、残っている琉球新報、沖縄タイムスの二紙は、米軍圧政下で紙の供給を止められるなどされながらも、住民の側に立った報道をしてきた。

新聞が世論をコントロールしているのではなく、沖縄の人達の世論に突き動かされて沖縄の新聞がある。基地負担はいやという沖縄の世論が反映した報道であることを安倍政権には受け止めてもらいたい」(2015年7月18日 高知民報)