２０１５年７月１２日
「連載　尾﨑県政の２期８年」⑪　３期目出馬を表明
 
出馬表明直後、記者に囲まれる尾﨑知事（７月１日）
今年１１月に２期目の任期を終える尾﨑正直知事が７月１日、３選出馬を正式に表明。６月議会での自民党の代表質問に答えて、浜田英宏議員の「余人をもって代え難し」との質問に応じ、「県民の許しを戴けるなら次の４年間も県政運営に携わらせてほしい」と答弁した。

尾﨑はその理由として、産業振興や南海トラフ地震対策で一定の手応えを自負しながらも、それは道半ばであり、担い手不足という新たな課題も見えていることをあげた。

３期目への出馬は既定路線であり、セレモニー的なものではあったが、担い手不足＝人口減や少子化から脱し、地域で生活が成り立つようにすることこそが最大の課題であるという認識は、高知県政を８年間預かってきた尾﨑の偽らざる思いであろうし、それは県民の利益に叶うものだ。

質問した自民党の浜田議員は、すぐさま全面支援すると議場で表明。質問２番手の「県民の会」（保守リベラル系、民主党系）の上田周五議員もエールを送った。

日本共産党は知事の基本姿勢は評価しつつ、国政への姿勢などでは県民生活向上の方向と逆行する矛盾も見られることから、対応を慎重に検討していくことにしている。（Ｎ）（２０１５年７月１２日　高知民報）