2015年1月11日

まるで戦場 香美市物部の低空飛行動画 再生12万回
 
県危機管理部に実情を訴える西熊さん一家(2014年12月22日)
高知県香美市物部町大西に住む西熊希民子さん(46)が2014年12月15日に自宅前で撮影した米軍機の低空飛行訓練と泣き叫ぶ3歳の子どもの生々しい動画が全国的に話題になっています。12月22日には西熊さん一家が県庁を訪れ、野々村毅・危機管理部長と面談。問題の動画を見せながら、生活が破壊されている実態を訴え、飛行中止に向けた県としての行動を求めました。

西熊さんは、「まるでパイロットはスリルを楽しんでわざと危険な飛行をしているようにみえる」、「地域は高齢者ばかりなので諦めている人が多いが、みんな困っている。他の地域で運動している人達ともネットワークを作り声を上げ続けていく」と話しました。

西熊さんの訴えを受けて同月25日には日本共産党県議団が岩城孝章・副知事に騒音測定器の設置場所の再検討、他県・自治体との連携さらなる強化により正確な情報を積み上げ、機敏に訓練中止を求めていくことなどを求めました。

岩城副知事の話 動画は中四国防衛局にさっそく送った。これは大きな抗議だと思っている。実態を知ってもらうことが大事で、即座に行動をとった。防衛大臣に県出身の方がなられたので、そのパイプも使い、しっかり状況把握し、子供さんが泣き叫ぶような訓練は中止しなくてはならない。西熊さんの地域は移住で注目している地域。中山間を守るために大きな役割をはたしている若い人がいて、このような情報がつかめ、我々も知ることができた。子供が泣き叫ぶような訓練は中止させなくてはならない。(2015年1月11日 高知民報)