２０１４年６月８日

「南を納得させてから」　西高ＰＴＡ会長

意見を述べる西高関係者（5月31日、高知県庁） 高知県立高知南高校・同中学校の事実上の廃校、新たに高知西高校に中学校を併設し、同高英語科を国際バカロレア資格（※）取得をめざす国際グローバル学科へ改編することを柱にした計画をすすめている県教育委員会は５月３１日、県庁で公開の教育委員協議会を開き、高知西高ＰＴＡ・同校友会関係者などから意見を聴取。西高でのグローバル教育を推進する方向を支持する声とともに、一方的な進め方への批判や県教委の"バラ色"の提案に懐疑的な意見が出されるなど、様々な意見が混在していることが示されました（別項参照）。 濱田幾久子・ＰＴＡ会長は「南中高の生徒や保護者に納得してもらえる案を出してほしい。それからの話だ」と発言。南中高関係者から強い反対の声が上がっている現状に困惑している様子が見られました。 　また中村元昭・同校友会会長からは「グローバル人材育成というが、県外に出て帰ってこない。もっと地道な学校のあり方を考えるべき」と今回の計画に否定的な見解が示される一方、留学生の斡旋などに取り組む同国際交流推進会役員からは、国際バカロレア資格取得するコースを作る県教委案を支持する意見がありました。 協議会に出席した元同校ＰＴＡ役員は「今の西高は生徒と先生と保護者が一体になり作りあげてきた。県教委は良いことばかり言うが、中学校併設で特化した一部のグローバル教育に目がむき、多くの生徒に目が届かなくなるのが心配。県立高校でやるようなことなのか。県教委は飛び跳ねすぎでは」と話しました。 ※　主に英語圏の大学の入試を受験できる資格。入学資格ではない。（２０１４年６月８日　高知民報）