2014年3月23日

ボイス「金がないのはどこも同じ。首長の努力足りない」中沢卓史県教育長
都道府県が(学校給食設備の)ハード整備に関して単独で上積みをしているのは大阪府のみで、その他の県にはない。今(中学校給食の)目処がたっていないのは高知市と須崎市だけで、切歯扼腕(歯ぎしりして、甚だしく憤り残念がること)している。

たとえば大阪府のように県単独で施設整備の上積みをするとした時に、じゃあ高知市と須崎市がやりますかといえば、やるということではない。市の行政として、そこに至っていない。

私が見るに「金がない、金がない」と言うが、金がないのはどこも同じだ。行政需要というのはあまたあって、金は足りない。その中で政策の優先順位だと思っている。その時に何故そこにならないのか。

現場にはいろいろな声もあるだろう。準備が慌ただしくなるし、アレルギーの問題もあるが、私は決断ではないかなと思っている。学校校舎の耐震化も高知市と須崎市がすすんでいない。

いつも県で何とかできないかという話をいただく。何とかしたいが、金は足さないで、市町村にやりましょうという働きかけはずっとしてきており、それをやったがために、あと2つだけになっている。他はやってきている。

そういう働きかけは今後もしていくが、どうしてやらないかというはっきりした返事はない。教育委員会サイドからすれば、高知市も須崎市も金の問題と思っているかもしれないが、でも判断するのは首長だ。私からいえば努力が足りないと思う。努力が足りないからといって、そこに県単を上積みするのはおかしい。(3月12日、県議会総務委員会)(2014年3月23日 高知民報)