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壁面には独立宣言文、33人の宗教者の名が刻まれている |
1919年3月1日、日本統治下のソウルで33人の宗教者が朝鮮の独立を宣言したことに端を発し、朝鮮全土で数万人の民衆が朝鮮の独立を求めて立ち上がった「三・一運動」を記念して、西大門独立公園内には独立宣言文と、運動を導いた民族代表33人の名などが刻まれた一角がある。
この運動は朝鮮総督府と日本軍に徹底的に弾圧される。運動に参加し捕らえられ、西大門刑務所で獄死した17歳の少女・柳ェ順は、朝鮮のジャン・ヌダルク、独立烈士として今でも韓国国民に尊敬されている。
三・一独立運動について、高知市出身の反戦革命詩人・槙村浩が代表作「間島パルチザンの歌」で高らかに歌い上げているのが印象深い。
おゝ三月一日! 民族の血潮が胸を搏つおれたちのどのひとりが 無限の憎悪を一瞬にたゝきつけたおれたちのどのひとりが 一九一九年三月一日を忘れようぞ! その日「大韓独立万歳!」の声は全土をゆるがし 踏み躙られた日章旗に代へて母国の旗は家々の戸ごとに飜った
この作品が書かれたのは1932年のこと。独立宣言が刻まれた碑を見ながら、今さらながらであるが、槙村の仕事の先見性に目を見はらされた。(写真と文・中田宏) (2013年12月8日 高知民報) |