土電問題「いまいましい」 自民・森田県議会議長が異例の言及

 
西岡県議を批判した森田県議会議長
暴力団を許さない社会づくりを推進する運動を官民あげて展開することを目的に「第12回暴力追放高知県市民総決起大会」(暴力追放県民センター、暴力追放高知市民会議主催)が11月1日、高知市のRKCホールで開かれましたが、来賓として参加した森田英二県議会議長(自民党)は、あいさつの中で土佐電鉄の暴力団問題に触れ、自らの会派に属する西岡寅八郎議員が引きおこした暴力団排除に逆行する事態を批判し、陳謝する場面がありました。

同大会では主催者の岡内紀雄・暴力追放県民センター理事長、岡ア誠也高知市長に続き、来賓として参加した小林良樹・県警本部長、森田英二県議会議長があいさつに立ちましたが、森田議長は冒頭「ここに掲げられているスローガン(「暴力団を利用しない」など)にも抵触するようなことが我々の組織の中で、いまいましい、疑いをもたれるような、同僚と・・・いうことで、非常に心苦しい立場ながらも、みなさんにしっかりと日頃の活動にお礼申し上げ、一層奮闘するということであいさつさせていただく」と断片的ではありながらも、西岡議員の一連の暴力団にかかわる行動を批判し、県民に陳謝する内容の発言をしました。

県議会を代表する議長が対外的な公務の場で、このような発言に及ぶことは異例であり、県議辞職を拒み居座り続ける西岡議員への県民的な強い批判の表われといえます。小林県警本部長と森田県議会議長のあいさつ終了直後には、会場から「県議と警察はしっかりして、黒い霧を晴らしてもらいたい」という野次も飛びました。

あいさつを終えた森田議長は取材に対し「県民が頑張っているのに、知らん顔でしゃあしゃあと発言はできなかった。議長としての判断だ」とコメントしました。(2013年11月10日 高知民報)