近くて遠い隣国 韓国からのレポートK「ファッションとコスメの街 明洞」

 
夕暮れの明洞
ファッションとコスメチック(化粧品)で、とりわけ若い女性に人気が高いソウルを代表する繁華街・明洞(ミョンドン)。一歩足を踏み入れると、あたかも渋谷や原宿のような華やいだ若い雰囲気、スラリとした小顔の韓流美人、明らかに日本から来たと思われる連れだった女性、中国人の姿も目立つ。

ハングル、日本語、中国語が飛び交う活気のある街だった、。日本人とみるや若い店員から「BBクリームいかがですか」とすかさず声がかかる。

韓国の地名には洞(ドン)がつくところが多いが、これは街という意味合いで、明洞=明の街、すなわち中国人華僑が住み栄えた繁華街であるとのいわれがある。

日本植民地時代には明治町と呼ばれて日本人居住区とされ、日本人たちが集う盛り場だった。この明洞に、今また日本の若い女性たちが押し寄せている。

このエリアには「明洞餃子」などの中華料理店も多く、韓国カトリックの総本山・明洞聖堂でも知られる。(写真と文・中田宏) (2013年10月10日 高知民報)