やなせたかしさん死去

 
 
写真上は2010年の高知市母親大会、下は96年に旧友・山原さんと対談
アンパンマンの作者、高知県出身漫画家・やなせたかしさんが10月13日、死去しました。94歳でした。

やなせさんは旧香北町が故郷で、旧制県立城東中学校(現高知追手前高校)の卒業生。戦時中は中国戦線に従軍し、戦後は高知新聞、三越勤務を経て漫画家として独立しました。

漫画家として転機となったアンパンマンは、発表後しばらくは批評家、出版社やテレビ局から低い評価しか受けませんでしたが、幼児から人気に火が着き、今日は子どもの不動のヒーローとしての座を得ました。

やなせさんは、自らの中国における戦争体験と飢餓、実の弟が特攻部隊で戦死したことなどから、戦争に反対する思想には確固としたものがありました。この思想が空腹で困っている人に自らの顔をちぎって食べさせるという自己犠牲に貫かれた異色のヒーロー・アンパンマンのバックグラウンドに流れています。

やなせさんと故山原健二郎さん(元衆議院議員)は、高知新聞社に同期入社した同僚で、1996年9月には初の小選挙区高知1区に挑む山原さんを応援するメッセージを込めた対談が「赤旗」に掲載されました。

2010年6月6日に男女共同参画センターソーレで開かれた第50回記念高知市母親大会に、やなせさんはゲストとして参加し、アンパンマン誕生のエピソードやダンス、漫画の実演などを披露しました。(2013年10月27日 高知民報)