2013年10月6日

近くて遠い隣国 韓国からのレポート近くて遠い隣国 F「平和を求める学生」

 
 
「平和条約締結」、「ワンコリア」を求める大学生の行動(2013年8月7日)
保守派の集会をやっていたソウル市庁前から徒歩で移動すると、今度は清渓広場の近くで短パン姿の若者たちがマイクで訴えながらビラを配り、寄せ書きのようなものを集めている場面に遭遇した。

主張ははっきりとは分からなかったのだが、そこはかとなく反戦平和を訴えている雰囲気がにじみ出ていたので、片言の英語で話しかけてみると、彼らは大学生で「ワンコリア」、「ピース」を主張していることが分かった。

ボードやチラシに書かれたスローガンは、北朝鮮との間で平和協定を締結し、現状の休戦から戦争を完全に終わらせ和平をすすめようと訴えていた。

お世辞にも上手な演説とは言えず、横で弾いているギターもたどたどしいものだったが、ソウル市民の視線は総じて温かく、若い女性らが次々と足を止め呼びかけに応えていた。若い世代の平和指向の強さを感じさせた。(写真と文・中田宏)(2013年10月6日高知民報)