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賛成多数で決議は採択された(6月26日) |
6月26日に閉会した高知市議会6月定例会で、橋下徹・大阪市長の「慰安婦」発言の撤回を求める決議(日本共産党提出)が賛成多数で採択されました。決議の内容は「女性の人権を踏みにじる発言を速やかに撤回せよ」というもので、県庁所在地の中核市議会での決議には意義があります。
賛否の結果は以下。
賛成(19) 共産党(6)、新風クラブ(7)、市民クラブ(6、岡ア豊議員は除く)
反対(13) 公明党(4、山根堂宏議員は議長のため採決に参加せず)、新こうち未来の会(7)、近森正久、岡ア豊※定員34、欠員1
共産党は他会派と共同の提案をめざして働きかけましたが、「他市の首長を批判する決議に提案者としてサインはできない」(保守系重鎮議員)と提案者に加わる議員はなく、結果的に共産党の単独提案になりましたが、採決では共産党に加え、新風クラブ(自民系)、市民クラブ(民主系)の多数が賛成にまわり可決されました。
決議に反対した議員らは一様に「発言を容認しているわけではない」としながら、「それぞれの地方議会でいろんな対応があってよい」(公明党・高木妙議員)、「(他市の首長批判は)越権行為になる」(新こうち未来・戸田二郎議員)。
市民クラブでただ一人「造反」した岡ア豊議員は「地方議会として出すべき性格の決議ではないという判断。会派では意見がまとまらなかった」と話しました。
この決議の内容は大阪市政に介入するような内容ではなく、国際的に大問題になっている「慰安婦」発言に限り撤回を求めるもので「越権」という指摘は的外れ。決議に反対した議員の人権感覚が疑われる結果になりました。(2013年7月7日 高知民報) |