2013年4月7日

武石議長「院外の経済活動」 県議会議運委に報告
3月25日の県議会議会運営委員会で、武石利彦議長(自民)が行った土佐電鉄暴力団問題への西岡寅八郎議員(自民)の関与についての調査報告、質疑の要旨を紹介します。

武石議長 西岡議員から私が直接聞き取り調査をした。まず報道されている席に同席したことは記憶しているが、内容について詳細なことまでは、ちょっと記憶していないということだった。報道されている会談は時間的には1時間半くらいではなかったかということだが、長時間にわたったので、入退室もしょっちゅうしていたし、どういう話がされていたかは、退席中のこともあろうし、全体的によく分からないという話だった。

関係機関にも私も照会をかけて、私としての判断に至るまでに、いろんな情報収集もした。そのうえで私の結論は、まずこの行動は、院外での経済活動のことであり、議会として西岡議員に何らかの措置をするということにはあたらないという判断をしているので、そのことを申し上げたい。

坂本茂雄議員(県民クラブ) 同席したのは確かだが、内容は定かでないとのことだが、やりとりが動画でアップされている。

武石議長 私自身、動画のチェックをした。この動画は隠し撮りの映像であるということ、それからかなり編集されている。全体の映像をアップしているものではない。私の調査によると約10分の映像が2本アップされている。西岡議員に記憶を思い出してくれと話を聞いた時に、1時間半とか2時間とか長時間の会談だったということなので、ある部分だけをつまみ出してアップされているので、映像の内容自体は虚偽ではないのかもしれないが、あれをもって云々かんぬんというのは議会の権威としていかがなものか。

あくまでも、院外の経済活動であると私が申し上げたのは、そういうことだ。

米田稔議員(共産) 院外の経済活動では済まされない。経過によっては暴力団排除条例に明確に違反する可能性もないとはいえない。県民の議会に対する信頼に関わる問題だ。

武石議長 じゃあ米田さんに聞きたいが、責任があるというようなことを言っているが、どこが暴力団排除条例に抵触すると言うのか。

米田議員 条例の目的、また6条等に直接関わるかもしれない。

武石議員 そこは非常に重要なポイントだと思う。暴力団排除条例に議員として抵触するのかということに力点を置いて私も西岡議員からの聞き取り、その他の調査もしたうえでの判断だ。それによると現時点において、暴力団排除条例に違反する事実は現時点で認められない。西岡議員は一貫して暴力団関係者と付き合ったことはないと明確に言って否定している。この席で条例に抵触するなどということは言えない。

米田議員 写真や(暴力団幹部の)名前を出して、切り札にしようとした事実経過はあるわけで、全体の流れからしたら、そのことをもって総会屋の要求を封じることに利用したことは間違いない。

武石議長 今の話は土電の社長の言動だ。西岡議員が、議会の品位を汚すものにあたるのかどうかという話とは切り分けるべきだ。映像でも竹本社長が暴力団関係者の名前を挙げているシーンは確認したが、そのことと西岡議員とは切り分けて考えるべきだと主張したい。今日のところは私の調査、判断を受け止めていただいて今後の県警の調査等に委ねるということで、そこまでにしてもらいたい。

土森正典議員(自民) 今日の報告はよしとしても、今後もこの問題は続いていく。議長としてこれ以上踏み込むべきではない。

武石議長 今後の展開を見ながら議会として対応していただきたい。

坂本議員 新たなことがあれば議運として対応するのか。

土森議員 別の調査機関をつくるかは、まだわからない。

武石議長 議会規則に照らして判断する。推測で言うべきではない。

米田議員 今の説明でも、県民的にみてもズレを感じる。今後、県警の判断もあるが、特別委員会たちあげるとかの方法は、また相談してということになる。

浜田英宏議運委員長(自民) 今日の議運は議長の報告を聞いたということで一旦終結する。(2013年4月7日 高知民報)