国土交通省四国地方整備局土佐国道事務所、同高知河川国道事務所、県が発注した土木工事で2008年から10年にかけて、県内建設会社37社が談合を繰り返し、さらに両国道事務所の副所長が入札情報を漏洩していたことを公正取引委員会がクロ認定した問題で、公取委から課徴金を課され排除措置命令を受けたこれらの建設会社から、県内の自民党県連、国会議員、県議が08年から10年の3年間で、総額6500万円以上の献金を受けていました。
このうち公取委が課徴金を課した額の上位10社(ミタニ建設工業、入交建設、大旺新洋、轟組、四国開発、須工ときわ、福留開発、晃立、新進建設、関西土木)の08年から10年にかけての県内自民党関係への献金総額は5075万5000円。
内訳は県支部連合会=2600万円、第一選挙区支部(福井照衆院議員が支部長)=1200万円、第二選挙区支部(中谷元衆院議員が支部長)=336万円、第3選挙区支部(山本有二衆議院議員支部長)=246万円(うち80万円がパーティー券)、高知市第一支部(西森潮三県議支部長)=290万円、高岡郡第二支部(武石利彦県議支部長)=328万5000円。同党公友会支部(田村公平支部長)=75万円、となっています。
県支部連合会(中谷元会長)とともに、国会議員では旧建設省出身の福井衆議院議員がダントツの集金力、県議では建設業界から一手に献金を受けていた西森県議と並び若手の武石県議の台頭が注目されますが、談合によって生み出された利益が自民党に流れている構図であり、直ちに返納することが求められます。
武石県議は現在、県議会議長を務めており、談合がクロと認定された同時期に問題の建設会社から多額の献金を受け取っていたことが県議会を代表する議長の適格性に関わることも考えられます。(2012年10月28日 高知民報)
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返金の必要なし 武石県議会議長
国土交通省四国地方整備局土佐国道事務所、同高知河川国道事務所、県が発注した土木工事で2008年から10年にかけて県内建設会社37社が談合を繰り返したため公取委から課徴金と排除措置命令を受け、県も指名停止処分を下した建設会社から、同じ時期に328万円余の献金を受けていた武石利彦県議会議長(自民党)は、「県連幹事長としての活動として献金を受けたが、談合に加担したわけでもなく、不適切という認識はない。返金するつもりはない」とコメントしました。(2012年11月4日 高知民報)
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