2012年9月23日

「オスプレイ、ノー」 本山町に250人

 
集会では「オスプレイノー」の意思を表した(本山町プラチナセンター)

 「オスプレイ配備反対、低空飛行訓練中止、オレンジルート 県民怒りの集会」が9月14日、本山町プラチナセンターで開かれ250人が集まりました。参加者は赤い×印を付けた紙を掲げ、オスプレイ配備反対の意志を示しました。県平和委員会、嶺北平和委員会、日本共産党県委員会の主催。

集会では本山町・今西源一副町長、大川村・和田知士村長が発言。土佐町・西村卓士町長、香美市・門脇槙夫市長、東洋町・松延宏幸町長からメッセージが届きました。

日本共産党の仁比聡平・前参議院議員が、9月9日に宜野湾市で10万人が参加して開かれた県民大会の熱気を報告。些細なミスですぐ墜落するオスプレイの機体の欠陥、岩国基地に持ち込まれているオスプレイの試験飛行が四国沖で実施される可能性を示し、「危険な欠陥機オスプレイの飛行を許さず、アメリカに持って返らせよう」と呼びかけました。

同集会では本山町民も発言に立ちました。森岡美佐子・本山保育所長(56)は「低空飛行があると、子どもが抱きついてきて泣やまず、ごはんを食べることもできない。私たちはオレンジルートの真下で生活していることを実感する。欠陥機が私たちの保育園の上を飛ぶことに不安が一杯だ」。

埼玉県から3月に本山町に移住してきた福島優美さん(34)は低空飛行の体験を、「2歳半の息子を抱え縁側から裸足で飛び出した。言葉にできないものすごい音で、大災害かと思った。晴れの日はまた飛びやしないかとビクビクしている。平穏な家族の生活を無茶苦茶にされて怒っている。国民を危険にして、どこの安全保障か。飛ぶ度に防衛省に抗議の電話を入れているが、飛んでこなくなるまで続ける」と述べました。

集会に参加した52歳の男性教員は「知らないうちに低空飛行に慣らされてしまっていたことに、気づかされた。この集会を機に、低空飛行訓練、オスプレイ配備に反対する声を強めたい」と話しました。(2012年9月23日 高知民報)