2012年9月23日

ようやく議運公開へ 自民・公明が委員会中継反対に固執 県議会改革

 
議運非公開を批判する「高知民報」2007年6月24日号
高知県議会議会運営委員会(浜田英宏委員長)は9月13日に開いた議会改革を議論する会議で、県政記者クラブ以外の報道機関や県民が傍聴できず、発言内容も公表されなかった議会運営委員会の議事を、この9月議会から公開することを決定しました。傍聴定員は3人、希望多数の場合は柔軟に対応します。これまでの非公開が時代錯誤であり、公開は遅きに失したとはいえ当然のことです。

議運の公開を高知民報は2007年から繰り返し求めてきましたが、自民・公明党などの「議事を話す場なので公開は必要ない」、「スペースがない」などいう理由にならない理由で、県民の傍聴も、高知民報の取材も許されませんでした。

今回の議会改革の議論では、常任委員会のインターネット中継など懸案事項は手つかずのまま。すでに全国41県で実施されている議運公開まで認めないわけにはいかない状況になり、特段の議論もなく、あっさり公開が決まりました。

すすまぬ改革

遅々として進まない県議会改革の最大の要因は、有権者の監視が届かないことにあります。とりわけ議会活動で大きな比重を占める常任委員会の審議は、実質的に県民から遠く、県民感覚とかけ離れた実態が今日も多く残されています。

県民本位の県議会改革へと、現状を突破するための核心が、常任委員会のインターネット中継ですが、それだけに議会の多数派を占める自民、公明などの会派の抵抗は強いものがあります。

この日の会議でも自民・公明議員から、常任委員会の中継を否定する声が相次ぎ、導入は拒絶されました。これまで自民党内で導入に前向きだった議員も沈黙しました。各議員の発言内容要旨を紹介します。(敬称略)

西内健(自民) 必要ない。他県で見ているのは職員が多く、仕事の支障になる。

坂本茂雄(民主・県民クラブ)
 やるべき。議会基本条例の具体化のためだ。県民が視聴する権利を奪うべきでない。職員が見ることで議場にこなくてもよくなり県民のための仕事ができる。

米田稔(共産) できるだけ早く実現を。いろんなチャンネルを使い県民に公開するのが大原則。

西森雅和(公明) 導入しなくてもよい。マイクの改善が先。

土森正典(自民) 必要ないというのが結論。

中内桂郎(県政会) (視聴するのは)ごく少数なので必要ない。

桑名龍吾(自民) 中継は大事かもしれないが、今でも傍聴席はガラガラで、あれもあります、これもありますでは意味がない。

西内 現状のチャンネルが活かされていない。これ以上必要ない。

坂本 どれだけの人が昼間傍聴にこれるのか。

浜田英宏議運委員長(自民) 郡部にはインターネットのインフラがまだなく公平でない。

坂本
 郡部から足を運べというほうが不公平だ。

浜田委員長 従来通りという声が圧倒的なので、従来通りということでしめくくりたい。(2012年9月23日 高知民報)