2012年7月1日

高知市が糾弾会議事録作成へ 下元博司議員(共産)の質問

6月21日、高知市議会本会議で日本共産党の下元博司議員が、高知市労働事業協会と表裏一体の関係にある部落解放同盟高知市連絡協議会による高知市当局への確認学習会=「糾弾会」について行った質問の要旨を紹介します。

下元議員 高知市労働事業協会は高知市の特命随契先であるともに、部落解放同盟高知市協の関連事業所でもある。

過去6年間に解放同盟との協議=糾弾会だが、10回あり、うち5回市長が出席している。

18年10月30日 住宅入居について選考方法の見直し等について。市協から200人、市から市長を含め50人

19年2月23日 解放同盟の提言について意見交換学習会。市協から20〜30人、市から20人の部課長

20年10月6日 随契見直しについて。部課長約20人 

20年10月23日 随契見直しについて。市協200人、市は部局長40人

211年5月11日 介護保険について。市協75人、市が20人

21年7月23日 緊急雇用について。市協30人、市6人

211年8月7日 30年前の未確認の消防局の差別事象を口実に解放歌を斉唱。市協200人、市は市長含む164人

22年8月18日 人権本部研修。市協20人、市は市長以下20人

23年9月8日 特命随契について約100人、市は市長含む4人

24年3月2日 古地図問題。市協90人、市から6人

会場のほとんどが部落解放同盟市協の施設で、市が出向いている。多勢に無勢、対等な話し合い、協議にはならない。威圧、圧力と感じるのが普通の感覚だ。

18年の市営住宅選考方法見直しは、協議後わずか1カ月で解同市協の要求通りに変更されている。10回のうち5回が特命随契など市発注業務に関するもの。24年度の解同市協系事業所への清掃等の特命随契は、約2500万円、宅老事業では約4500万円を超えている。

大挙押しかける確認糾弾会で威圧し、一方では多額の特命随契を結び、選挙では車を借り上げ、スピーカーは無償提供を受ける。市民から市長と市協との間に、特別の深い関係がある思われてもしかたがない。

岡ア誠也高知市長 私は5年で4回、高知市協との確認学習会、協議の場に出席しているが、いずれにおいても威圧を感じたことはない。清掃等について昨年12月に従前シルバー人材センター等に限られていた随契の相手方が、地方公共団体の認定を受けた団体と契約できることになったので、高齢者向け業務について、新たな団体を認定し、新年度から実施している。

契約にあたり、シルバー人材センターと今年度認定した(計)4者に見積もりを提出させ事務を進めている。

宅老事業は20カ所を地方自治法施行令規定により随意契約しているが、各事業者は地域で活動実績を持つ事業者として委託している。解同高知市協を契約上、特別扱いしているわけではない。

下元議員 威圧を感じないというのは市長の感覚だろうが、200人もの集団でこられた場合、私は威圧を感じる。県は集団で陳情を行うものに対して人数、時間を制限して、場所を指定するルールを作り、内容を公開している
 今回の10回について議事録を提出をしてほしいと求めたが、記録はないとのことだった。これでは何を団体から要求され、市がどう対応したのかが分からない。こうした集団などによる糾弾会に対しては毅然とした対応をとるとともに、その内容を公開すべきだ。

中沢慎二総務部長 報告書や議事録は作成することも必要だと考えている。作成したものは情報公開条例の規定に則り公開することも必要だ。

下元議員 ぜひ作成し、公開してほしい。(2012年7月1日 高知民報)