2012年6月10日

輝き増す反戦と国際連帯 槙村浩生誕100年記念集会

槙村浩
 
200人が集まった記念集会 
反戦詩人・槙村浩の生誕100周年記念集会が6月2日、高知城ホールで開かれ、県内外から200人が参加。代表作「間島パルチザンの歌」の朗読、作家・戸田郁子さんの講演で、槙村の反戦と植民地解放の信念を貫いた生き方を改めて学びあいました。集会成功の準備を進めてきた実行委員会主催(猪野睦委員長)。

「生ける銃架」、「出征」、「明日はメーデー」、「間島パルチザンの歌」の朗読に続き、間島=中国吉林省・延辺朝鮮族自治州をフィールドにルポを書いている戸田さんが「槙村浩が描いた間島、高知とつながる延辺」と題して記念講演しました。

戸田さんは「間島」に登場する自然の情景と重なる写真を紹介し、高い革命精神と共に、現地を見ることの叶わぬ槙村の描写力の高さが、延辺の研究者たちから高く評価されていることを示し、「高知と延辺は槙村という若き詩人の糸でつながっている。今を生きる私達はこの糸をさらに太い道にする架け橋になろう」と呼びかけました。

集会には、戦中、戦後にかけて槙村の貴重な原稿を保管して守った貴司山治氏の長男・伊藤純氏(79歳)が吉祥寺市から参加しました。

集会に参加した岡田はるかさん(24)の話 槙村浩の生い立ち、生きた時代を知って詩の迫力と生々しさに命を懸けた自分の心に恥じない生き方が現れていることを強く感じました。(2012年6月10日高知民報)