2012年2月26日

「維新八策」に共感 尾ア知事

尾ア正直高知県知事が2月15日の定例記者会見で「大阪維新の会」の衆院政策「船中八策」について触れた部分の要旨は以下。

■橋下徹・大阪市長の「船中八策」について

尾ア知事 今回、「船中八策」を見て、ちょっと考えが違うところもあるが、共感できるところもたくさんある。政治的なリーダーシップがとれるような、国の体制をつくるべきだということを志向しているが、そこのところは私としても考えが同じだ。具体的な手段については、これから議論を重ねていくだろうし、多様な手段がありうると思う。

国政を司るみなさんが、政治的なリーダーシップが発揮できるような体制になっているかどうかを、不断に問い直していかなければいけない。1年ごとに首相が交代していく状況でいいのか、衆参の捻れでなかなか物事が決められない状況がいいのだろうか。さらには政治主導と言いながら官僚をうまく使いこなしながら政治が最終的に決断していく意思決定機構になっているだろうか。もっと言うと地域の実情を踏まえて国が政策決定する体制に本当になっているだろうか。

以上の点について、今後いろんなことを考えていかなければならないという問題意識を私自身が持っている。手段として船中八策にのっていることが本当にいいのか。憲法の問題もあり、そこについてはもっと勉強しなければならないのでコメントは差し控えるが、今の点については、ずっと問題意識を持ってきたし、今後も考えていく。

橋下氏は地方交付税廃止を言っている

尾ア知事 廃止した後どうするかという問題を考えなくてはいけない。自主財源で全部まかなう体制を作るといった時、財政単位としてどうあるべきかという話になり、統治機構としてどうあるべきなのかという議論になってくる。

そうなってくると本格的な道州制、私はいつも良い道州制と悪い道州制があると言っているが、それとからむ議論が本格化していかなければならない。セットの問題だ。(2012年2月26日 高知民報)