2012年8月12日

県民の安全眼中になし オスプレイ配備促す 中谷元衆議院議員

7月31日の衆議院安全保障委員会で中谷元議員(自民)がオスプレイ配備について行った質疑の要旨を紹介します。
 
中谷議員 オスプレイ配備の問題、日に日に心配とか反対意見が大きくなっている。これはどういったことか。ハンドリングというか、政府と与党の政治のセンス、タイミング、説明の仕方、そして肝心な時に変なことを言う人がいるからだと思っている。

ロシア、中国に対しても、いざという時に日米安保が機能することを見せるのも大きな日本の外交ツールだ。装備品のあり方で日米関係が傷ついたり、極東の安定のために献身的にやってくれている米軍が悪者扱いされるのは政府の努力で避けてほしい。

政府もオスプレイ配備にはいろいろ知恵を絞ってきた。一度岩国に陸揚げするのは日米間で協議して合意されたことだが、岩国に陸揚げしたらどうかとい
うのは日本政府から持ちかけたのか。

玄葉光一郎外務大臣 一時的に揺らぎが出た日米同盟を、確固たるものにすることに力点を置いてきた。装備の換装でギクシャクすることは好ましくない。この間事実上の事前協議が行われ、搬入前にかなりのやりとりがあった。政府として普天間にMV22を配備するにあたって、配備が円滑に行われるためにどうすべきかを米国政府と協議し、必要な申し入れを行ってきた。結果として岩国に船舶で輸送して陸揚げし、準備飛行を若干することになった。

中谷議員 日米間で緊密に協議して合意したことだ。7月20日、米国防副長官が来日した時、渡辺周防衛副大臣が「強行配備すれば地位協定や安全保障に大きな懸念が生まれるきっかけになる」と発言した。政府や防衛省が約束したことなのに、こういったことが言える立場なのか。約束したことをきちんと国民に説明して理解を得るのが副大臣だ。

総理も「もう決まったこと」、防衛大臣も「これが損なわれたら重大な影響が出る」とあえて国民に言い、説明する努力をしている。なぜ懸念を表明したのか。

渡辺周防衛副大臣 反対の声がこれまでになく広がっており、このまま行くと反米とか反基地に行きかねない、一呼吸置くべきでないかという意味で言った。

中谷議員 そこで言ってほしかったことは「なんで10月までにオスプレイを普天間基地に配備しなければならないのか」ということ。みんなそこが分からなくて、もやもやして「なんとなく本当に大丈夫か」ということだが、なんで置かなければいけないかということを説明すれば、納得してくれると思う。

森本敏防衛大臣 米海兵隊は日本のみならず東アジアの安全に重要な役割を果たしている。現在沖縄に配備された海兵隊が使用しているCH46という50年もたった老朽化したヘリコプターを機種変更して新しい能力と機能を持たせることがアメリカの目的。これは沖縄だけではなくグローバルに360機を調達して展開させる全体の配備計画の一環と承知している。

海兵隊の能力を向上し、この地域の抑止力を向上させて日米同盟をさらに拡充し、日本の安全保障に寄与する大目的のためにアメリカが計画通りに機種変更をすすめようとしている。

中谷議員 その通りだ。アメリカは新たな国防戦略があり、事業計画もありパイロットもすぐに飛べるわけではなく、長年時間かけて訓練をしている。心配するのは岩国にオスプレイは来たものの、パイロットはいつ飛べるのか分からず、毎日毎日、機体の点検とかプロペラの整備とかばかりして、腕を鈍らせないようにする手段がない。アメリカの事情や背景も日本も考えないと日本の安全保障がおかしくなる。共に汗をかくことで互いの信頼関係ができる。一日も早く日米が共同対処をしながら東アジアの安定に寄与できるようにさらに防衛省としても努力してほしい。
(2012年8月12日 高知民報)