高知県議会議会運営委員会(溝渕健夫委員長)は12月8日、議会改革についての議論の中で、12月議会から各議員の採決時の態度を記録して公表することを全会派が一致して決定しました。
従前は賛成多数、賛成少数だけしか採決の記録は残らず、報道機関が報じる以外に、議員が議案に対してどのような態度をとったのかを県民が知ることが出来ず、その匿名性が、議員が有権者の前で話すことと、採決時の態度が異なyっても平気であるなど一部の無責任さを生み出す土壌にもなっていました。
各議員の態度が公表されることにより、より緊張感と責任感をもって採決に向かわせることにつながるものです。
確認された内容は以下。
@議員ごとにすべての議案・意見書を対象にする、A押しボタンなど新たな設備投資はせず、事務局が写真を撮って判断。不鮮明な場合に限り当該議員に確認する、Bホームページ、図書室での閲覧により公開し、全戸配布される議会だよりにはスペースをとりすぎるので載せない、C12月議会から始める。
この他に、常任委員会ごとの決算審査、通年議会開催、休日・夜間開催、常任委員会のインターネット中継については、結論をまだ出さず、継続的に議論を続けることになりました。このうち通年議会開催については否定的な意見が多くを占めました。
米田稔(日本共産党)議員の話 議案への賛否の態度を県民に明らかにすることは議会の責務。以前から求めてきたことであり当然の第一歩だ。議会改革を、具体的に形にすることができた。これを機に常任委員会のインターネット公開や、議運公開などをすすめていく。
大石宗議員(民主・県民クラブ)は「議案に対する賛否は議員の仕事の中でも非常に重要なもの。これが非公開では各議員の考え方も判断出来ない。こんな当然の取り組みも、今まで為されていなかった。情報公開が進むと共に議員の責任も高まる。できる事から一つ一つ進めていきたい」とコメントしました。(2011年12月18日 高知民報) |