2011年9月18日

原発いらない伊方廃炉に 福島原発事故から半年 高知市で200人がデモ

「伊方は廃炉に」と訴えるデモ(9月11日、高知市帯屋町)
福島第一原子力発電所事故から半年目の9月11日、高知市で原子力発電からの撤退を求めて市民グループが呼びかけたデモが取り組まれ、「原発いらない」、「伊方原発を廃炉に」と訴えました。「グリーン市民ネットワーク高知」、「なくす、原発。ナックス」が呼びかけたもので、200人が丸ノ内緑地公園に集合。帯屋町を歩きました。

デモに先立ちナックスの山本博永さんが「コメなど食べ物が心配。検査態勢をしっかりとり子どもの被曝を防がなくてはならない。今原発は11しか動いておらず、なくても電力は足りることが見えてきた。高知県を自然エネルギー転換のモデルにして、原発ゼロに足を踏み出そう」、「グリーン市民ネット」共同代表の丸井美恵子さんは「事故から半年。まだ事故は収束していない。溶けた燃料の状態もまったくわからず、まだまだ危険な状況。事実を直視し、多くの人に伝えて、安心して暮らせるように原発のない社会へ声をあげよう」と呼びかけました。

デモにはインターネットで知った若者、親子連れ、労組、民主団体などから参加があり、「さよなら原発」、「自然エネルギーで行こう」、「子どもを守れ」と書かれたプラカードや横断幕を手に声をあげました。

デモ終了後は丸ノ内緑地公園でトークライブ集会。県立高1年生(男子)が「原発賛成派だったが、母乳から放射性物質が出たことを知り、ヤバイと思った。こんな危険なものが四国にもある。早くなくさなければと今回初めて参加した」。脱原発署名を1人で1800人分集めて経済産業省に提出した香美市の西村牧子さんらが発言に立ち、リトルトモコ、オペリユなどの演奏がありました。

須崎市から参加した28歳女性の話 訴える側としてデモに参加したのは初めて。真剣に原子力発電について考えるきっかけになりました。(2011年9月18日 高知民報)