2010年12月26日

中芸高速通信網設置贈収賄事件で元町議2人を起訴 高知地検

安芸郡奈半利町、北川村、安田町、馬路村が共同して実施しているブロードバンド高速通信網整備のために光ケーブルを敷設する「中芸4町村情報通信基盤整備事業」に関連した汚職事件を捜査していた高知地検は12月17日、寺村真吾・元奈半利町議会議員(53)をあっせん収賄罪容疑で起訴、大崎公孝・元津野町議、大崎通信システム代表取締役(47)を贈賄罪容疑で在宅起訴しました。

起訴状によると2010年1月22日頃、大崎・津野町議(当時)が寺村・奈半利町議(当時)に2月3日に実施される同事業の実施設計施工監理委託業務の指名競争入札に参加する業者を聞き出すことを電話で依頼。寺村町議は奈半利町総務課職員に電話で働きかけ、談合防止のために非公開とされている参加企業名を入手して大崎町議に伝達し、2月24日頃に奈半利町内の飲食店で大崎町議が謝礼として100万円を寺村町議に手渡したというもの。大崎町議は、事業を落札した高松市内の大手業者に入札に参加する企業名を報告していました。

大崎町議の依頼は、入札に参加する企業名を報告することで大手業者に取り入り、大崎通信システムが本体工事の下請けに参入することを狙ったもので、実際に大崎通信システムは工事の下請けに入っていました。

地検関係者によると、この100万円は大崎町議の「ポケットマネーから捻出されたもの」とされていますが、金額の判断や報酬の依頼の有無などでは双方の供述が食い違っており、公判で争われていくことになります。

大崎被告は自民党県連青年局長を務める同党県連の若手幹部。「外国人参政権反対」などタカ派的な活動にも熱心でした。寺村被告は建設会社社員を経て2007年4月奈半利町議選でトップで初当選。今年7月の参議院選挙では落選した自民党公認候補の選挙運動に取り組むなど自民党の活動に参加していました。現在は寺村、大崎両町議とも辞職願いを提出し受理されています。(2010年12月26日 高知民報)