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各層から参加があった新時代の図書館をつくる高知の会結成総会 |
「県民・高知市民の声を図書館づくりに」。高知県立図書館と高知市民図書館本館を追手前小学校跡地に一体的に整備する計画に待ったをかけ、県民参加の討議を求める「新時代の図書館をつくる高知の会」の結成会が12月12日、高知市永国寺町の高知女子大学で開かれました。
冒頭、呼びかけ人を代表して山根久之助・高知女子大名誉教授が「検討委員からも合築を懸念する声が出ており、結論を強引に出すのは無謀。まず合築を差し止め、利用者や専門家の意見をよく聞いて50年、100年先を考えた立派な図書館をつくる運動をすすめる」とあいさつ。大谷英人・高知工科大教授(高知の図書館を考える県民の会代表)、野田正彰・関西学院大教授のメッセージが紹介されました。
討論では「中間報告前に公聴会など県民の声を聞く機会をつくるべき」、「合併特例債に駆け込むために急ぐのはもってのほか」、「市民図書館は高知市民の図書館として発展しなければならない。県立の踏み台にしてはいけない」、「今から作る図書館は将来の市民に残す宝。すぐに寸詰まりにならない図書館を残さなければならない」、「高知城を遮る建物は、どんなに中身がよくても反対」、「拙速はだめだという幅広い世論をつくることが大事」などという意見が交わされました。
同会の世話人は以下(敬称略)。青木宏治、猪野睦、梶田典男、公文豪、高橋正、田中きよむ、西岡瑠璃子、西川和子、橋田憲明、藤戸せつ、藤本真事、山崎辿、山根久之助、山本忠智、渡邊進。
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大西みちる氏が提案した追手前小跡地利用のプラン |
この日の集会には帯屋町周辺の街作りで活発な活動を展開している若手経営者の大西みちる・現代企業社取締役も参加し、大西氏がインターネット上で発信している追手前小学校跡地を市民の憩いの場として丘陵型公園と図書館にするプランについて提案しました。
大西氏は「土地利用はダイエー跡地と一体的に考えなければダメ。イラストがあれば議論がしやすいのではないか。これがひとつのきっかけとなって、いろんな意見が出るのが本来あるべき姿。拙速に決めるべきでないという思いは同じだ」とのべました。(2010年12月19日 高知民報)
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