2010年12月12日

ひかりあれ土佐 高知市福祉事務所が生活保護支給見直しへ

アルコール依存症などからの「更正」と称して生活保護受給者を集団生活させ、保護費を全額徴収し一括管理、受給者本人にはわずかな金額しか渡さない「ひかりあれ土佐」(高知市桟橋通4丁目)への生活保護費支給について、高知市健康福祉部福祉事務所がこれまでの方針を転換することを検討しています。

同市健康福祉部幹部は取材に答え「生活保護を受けさせるため県外から連れてくるのは問題だ」、「ひかりあれ側に渡った保護費の使途明細を求めることなど部内で見直しに向けた意思統一をした」などと話しています。

12月3日の生活保護費支給日には「ひかりあれ土佐」入所者が施設責任者に引率されて保護費の受け取りに同市役所生活福祉課窓口を訪れました。保護費として手渡された金券を各入所者が同市役所内の四国銀行支店で換金後、施設が全額を徴収。施設責任者に保護費の支給について変わったことはなかったかと聞くと、「特に変わったことはなかった」と回答。市の見直し方針は、この時点ではまだ具体化されていませんでした。(2010年12月12日 高知民報)