2010年11月21日

おかえり 金英丸

講演する金英丸
2002年2月から06年12月まで平和資料館・草の家の事務局長を務めた韓国出身の平和活動家・金英丸さんがこのほど来高し、11月14日には高知市で記念講演。強制連行された朝鮮人の遺骨調査、韓国と北朝鮮の将来などについて語りました。草の家の創立21周年行事として取り組まれたものです。

会場の高知城ホールは金さんと交流のあった120人で満員。

金さんは戦時中北海道に強制連行され亡くなった朝鮮人の遺骨を郷土に送り返す活動の模様をレポート。韓国が金大中・盧泰愚政権時代の「太陽政策」ですすめられた南北交流が李明博政権で中断され、子どもの医薬品やコメなどの人道支援がストップしてしまっている現状を報告しました。「現在は運行していない韓国・北朝鮮を結ぶ鉄道がつながれば、ソウルからロンドンまで鉄道で行くことができるようになる。その日は必ずくる」と韓国・北朝鮮間の交流の重要性と可能性について言及し、「槙村浩、植木枝盛、平和運動の伝統を世界に知らせ、東アジアの連帯を強めたい。ソウルでまた会いましょう」と語りかけました。

参加者は講演会終了後、同会場で懇親会。金さんを囲みながら和やかに交流しました。(2010年11月21日 高知民報)