2010年10月17日

「冤罪繰り返すな」 白バイ事件・片岡さんの再審めざし高知市で集会

発言する足利事件菅谷さん(高知商工会館、10月17日)
2006年、旧春野町の国道で仁淀川町のスクールバスと県警の白バイが衝突して白バイの隊員が死亡した交通事故で、業務上過失致死罪による実刑判決を受け1年4カ月服役した元バス運転手の片岡晴彦さんの再審をめざす「冤罪を語る高知集会」が10月17日、高知市の高知商工会館で開かれました(片岡晴彦さんを支援する会主催)。

発言者は菅谷利和氏(足利事件)、桜井昌司氏・杉山卓男氏(布川事件)、川畑幸夫氏(志布志事件)と片岡晴彦氏。進行をジャーナリストとして冤罪事件に関わってきた大谷昭宏氏が務めました。

討論では警察・検察による自白の誘導と強要、不利な証拠を提出せずに捏造までする体質について、「行ったことがない殺人現場の見取り図を刑事に教えてもらった書いた」(布川事件・杉山氏)など、各事件の冤罪被害者が生々しく証言。

大谷氏は、検察の証拠を鵜呑みにしてまともに調べない裁判所の責任を厳しく批判し、取り調べの全面可視化とともに、冤罪だったことが分かっても捜査機関が法的に責任を問われない現状を変えなければ冤罪はなくならないと強調しました。

集会では坂本茂雄県議、田中肇・国民救援会県本部会長、愛媛白バイ事件の山本純子さんなどが紹介され、片岡さんが「家族の支えと支援者の励ましで1年4カ月の収監を乗り切ることができた。必ず再審が認められると信じている。力を貸してください」と訴えました。(2010年10月17日 高知民報)