2010年9月26日

龍馬生家セットが展示の目玉 企画料含め7500万円は安い 高知県知事

尾崎正直高知県知事
尾崎正直・高知県知事は9月17日、定例会見でJR高知駅前に新たに建設するパビリオン「土佐・幕末維新の志士社中」に、NHKのテレビドラマで使用された坂本龍馬の生家のセットなどを7500万円で購入して展示することについて見解を示しました。また県立図書館と高知市民図書館を合築した一体型図書館のカウンター業務の外部委託については「今は言えない」と述べました。知事の発言要旨は以下。
 
−−駅前の県有地の観光的な利用はどのくらいのスパンか。

尾崎 よほどの必要性が出てこない限り、先々に渡って観光的に使うのが最善。今回作るものは永続して使うことができるものだ。観光用に使うのがベスト。

−−主な展示はNHKから買い取る「龍馬伝」のセットだが、大河の賞味期限、7500万円という費用対効果をどう考えるか。

尾崎 7500万円はセットの購入費ではなく、セットを含めコンテンツの作成経費、企画料も入っている。この世界ではかなり安い。永続的な箱を準備するが、コンテンツは旬に応じて変えていく。大河ドラマから引きずった力のあるコンテンツを持つことで、専門家から3年〜5年は持つという意見をいただいた。

龍馬伝の生家セットは、龍馬の故郷を象徴するものという意見を専門家にいただいた。ドラマのセットではあるが、時代考証をしかっりやっていて、生家そのものとしての内容を併せ持つ強力なセットだ。私も類するセットを見たが、中に入ると幕末が再現され、精巧に作られている。旅行会社も「そういうものがあるのなら必ず商品に組み込む」と多数言っており、集客の目玉として一定有効ではないかと考え、NHKに相談して、セットと中身の作り込みについて7500万円でやってもらうことで合意した。

−−安いという根拠は。

尾崎 大河ドラマ関係で組み上げて行った時には、はるかに高いものだそうで、比較的ご協力をいただいた。

−−相場は。

尾崎 要するにこういうのを扱っている会社が、どういう値段を付けるかという話。そういう中では、ぜひ協力してやっていこうと言ってもらった。比較的安価ということだと思う。7500万円が県にとって安いとは思わないが、一定の投資も必要だ。充分に費用対効果をもらたすものだと思う。

−−一体型図書館のカウンター業務外部委託の議論が高知市であるが。

尾崎 合築した後の中身は基本構想検討委員会で図書館関係者にも入っていただき検討してもらうことが必要。カウンター業務をどういう方にやっていただくかということは、今ここで言うことはできない。(2010年9月26日 高知民報)