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会見で発言する中沢卓史・高知県教育長 |
県教育委員会は7月30日、平成22年度全国学力・学習状況の調査結果を公表しました。会見に臨んだ中沢卓史・高知県教育長は平均正答率が小学校で全国平均並(国語30位、算数20位)に、中学校は全国平均とは差があるものの(国語45位、数学46位)改善傾向にあることを報告。「抽出調査であり順位は絶対ではない。取り組みの効果が結果に現れているが、期待はもっと高かったので複雑な思いだ」とコメントしました。
会見での主なやりとり。
−なぜ中学が落ち込むのか。
中沢 外的要因は私立中学に成績優秀者が抜けること、内的要因としては中学校の学校経営の対応に課題がある。
−私学問題は言わないようにしていたのではなかったか。
中沢 私学の状況も経済の状況も家庭の状況も間違いなく影響している。教育者が先にそれを行ったらおしまいだ。それを改善していくのが教育。
−来年も国が抽出調査であれば県独自で全員調査をするのか。
中沢 国は来年も抽出だと聞いているが、県教委は一貫して悉皆を求めてきた。国がやらなくても県教委として固い決意で全員の調査をやる。
−結果の公表についての考え方に変りはないか。
中沢 市町村別、学校別については県教委は公表しないという前提でやっているので公表はしない。
−教科を増やすという話もあるが。
中沢 現場の負担にならなければ増やすことにそれほど抵抗感はない。ただ増やしても同じではないか。教育のレベルが現れており、国語がよければ数学もよい。(2010年8月8日 高知民報)
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