2010年5月16日

尾崎高知県知事 「米軍基地誘致は高知の強み殺すので反対」

会見で発言する尾崎知事(4月28日)
尾ア正直・高知県知事は4月28日の定例会見で米軍基地の県内誘致について艦載機のNLP(夜間発着訓練)の騒音被害について触れながら、「高知県の強みを殺すことになる。反対だ」と否定する発言をしました。

高知県内への米軍基地誘致については、自民党の中谷元衆院議員が「米軍についても沖縄で代替地がない。宿毛、大月、三原で考えるのはメリットがあるのではないか(2005年)」と発言、橋本大二郎前知事が96年当時に宿毛湾港への米軍港移設に理解を示し(09年10月28日、琉球新報)、宿毛市でNLP施設を誘致する動きが公然化するなど、県西部に米軍基地を誘致しようという流れが依然としてあることから、知事が米軍基地誘致を明確に否定したことは誘致推進勢力にダメージを与えるものです。知事発言の主な内容は以下。

「いろんな方々と話しあって決めて行かなければなりませんが、私は反対です。私自身も米軍基地のそばにいる友人がいますが、そりゃあ夜間の発着訓練なんかすさまじいですよ。それぞれの県にそれぞれの特性があると思いますが、特に本県のように自然に強みを持っている県においては、強みを殺してしまう施設だと思っていますから、将来の発展する要素を失ってしまうことになりかねないことであって、私は反対です」(2010年5月16日 高知民報)