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存続へ住民の強い要望がある安芸市立穴内保育所 |
安芸市では松本憲治市長が市民の強い反対があり議会も同意していない状況下で、市立穴内保育所を来年度から一方的に「休止」することを決定したことに保護者が裁判を起こすなど独裁的な市政運営に批判が強まっていますが、3月19日に開かれた安芸市議会は同保育所の「休止」を前提に運営費を計上していない平成22年度当初予算を否決する事態となりました(反対9、賛成8)。
同市議会はこれまでにも、穴内保育所存続を求める住民要求を背景に、同保育所存続決議を2度議決し、市長が提案した同保育所廃止条例を19年9月に否決しています。
ところが松本市長が議決を要しない「休止」というやり方で、同保育所に通う保護者の22年度入所申請を受付けないという常軌を逸した対応をしたため、昨年12月市議会で市長への問責決議が議決されています。しかし、市長の姿勢はその後も一向に改まる気配がなく、今議会に提案された22年度当初予算には穴内保育所の運営費が計上されていませんでした。
この日の市議会本会議では野川勲(無所属の会)、川島憲彦、小松知恵子(日本共産党)、竹内忠吉(ひふみの会)らが予算案への反対討論に立ち、住民の願いと議会の度重なる意思を踏みにじる松本市長の行政トップとしての資質を問い正しました。
川島憲彦議員(日本共産党)は「多くの市民と議会が求める存続要望をかたくなに無視し、入所も拒否することは議会制民主主義にも反する。ただちに穴内保育所の運営費を計上して募集を行なう予算を強く求める」と発言しました。(2010年3月28日 高知民報) |