2010年3月18日

環境部長が「ゴミ有料化しなくても減量できる」 雑紙の分別徹底で 高知市議会

ゴミ問題の議論が白熱した高知市議会(3月18日)
3月18日の高知市議会3月定例会本会議個人質問で、執行部が提出し、今議会最大の争点となっているゴミ有料化についての質問の中で、有料化によらずとも市が掲げるゴミ減量目標の達成が可能であることが明らかになりました。岡田泰司議員(共産)の質問に水口俊智・環境部長が答弁したもので、岡崎誠也・高知市長が声高に主張している「減量化のための有料化」という説明は破綻することに。該当部分の主なやり取りは以下。

岡田議員 高知市は平成27年度までに19年度から1日市民1人50グラムのゴミを削減することを目標にしている。焼却されている資源ゴミの中で、資源として回収するシステムができていないのか何か。

環境部長 雑紙は資源ゴミとして収集していることを市民に徹底していない状況。今後研究しながら雑紙を資源にまわしていきたい。

岡田議員 なぜできることをやらないのか。
 
環境部長 確かに雑紙の分別は有料化しなくてもできるが検討中だ。できるだけ早い時期にそういう方向に持っていきたい。
 
岡田議員 有料化の話は、これをやってからにすべきだ。雑紙の資源化と水分をとることの徹底で目標の1日1人50グラムの削減はできるのではないか。

環境部長 確かに減量策の努力をしていただければ削減は可能だ。

岡田議員 有料化しなくても減量はできるではないか。これで有料化するというのは、ゴミを「資金源」と考えているのではないか。

岡崎誠也市長 資金源ではない。ゴミの減量のために有料化を提案している。

岡田議員 有料化しなくても減量できることは今はっきりした。ゴミ減量の本気度が疑われる。(2010年3月18日 高知民報)