2010年2月14日

尾崎知事 米軍艦寄港に警戒感乏しく 外国人参政権は消極的

会見に臨む尾崎高知県知事(2月2日)
尾崎正直・県知事は2月2日の定例会見で、永住外国人の地方参政権について「地方だけの問題ではなく国全体の問題、拙速な決定はいけない」と極めて消極的な姿勢を示し、宿毛湾港への米軍艦船の寄港については「頻度が高いかどうかはまだ判断できない。軍港化という議論は違う」などと述べました。知事の該当する部分の発言要旨は以下の通り。


−−永住外国人への地方参政権について

尾崎 現在の地方自治で政策決定したことが国の政策にいろいろ影響を及ぼすシーンが非常に増えている。地方参政権の付与は単に地方の生活の問題に止まるものではなく、国政にも重大な影響を及ぼす可能性がある問題としてとらえるべき。

国政全体にかかわる問題ととらえて国民的な議論を徹底的に尽くしたうえで判断することが必要だ。慎重な上にも慎重な検討を重ねて決定しなければならない。拙速な決定は、事の重大性からして、それではいけない。慎重な対応が必要だ。

メリット、デメリット、どういう問題がおこりうるのかを徹底して議論をして結論を出していかないと、いろいろ影響を及ぼしていく。地方参政権だから、地方だけの問題では決してない。国全体にかかわる話だ。慎重に相当時間をかけて議論していくことが必要。

−−2006年以降、米軍艦船の入港の頻度の増加についての認識

尾崎 頻度が高くなっているのかどうか、まだこのくらいの期間では判断できない。

宿毛湾港の米軍の常態的使用とか、軍港化という議論があるが、それは違うのではないか。宿毛湾港は商業港だ。民間の利用が常に優先され、空いてなければ米軍の寄港はできない、我々も許可することはできないということになる。常態化、軍港化とは違う。(2010年2月14日 高知民報)