2009年12月23日

西武跡地問題 なぜか議論されない形状の悪さ

西武跡地の図面 売買対象になるのはAだけ
空き地になっている「とでん西武デパート」の跡地(高知市南はりまや町)をファッションビルとして再開発することを計画していたオーナーズ・ブレーン社が計画を断念し、アーク不動産(本社大阪)に転売したため、この土地がパチンコ店になるのではないかという懸念が高まっていますが、この議論の前提になる土地についての情報が正確に報じられていません。

今回、転売された土地はA(図参照)の部分であり、はりまや橋交差点に面した核心部の@は個人所有のまま。

Aを県が取得したとしても、@を欠いたままでは利用に値しないことから、一体的に土地を利用するために、@を賃借し続けなければならない。

@の個人所有者は賃貸には応じるものの、売却する意思はない。

このような重要な情報が県民的にほとんど明らかにされていないなかでは、議論も正確さを欠きます。事実を踏まえ、行政や利害関係者だけではない、広い市民が参加した議論が必要となっています。(2009年12月23日 高知民報)