高知市内の公立小学校で10月になってから学級担任の病気休暇の申し出が相次いだことに対して、県教委が代替教員を配置することができない状況が広がっています。
学級担任が病休となり代替教員を配置できていないのは朝倉小、旭小、高須小、潮江南小、初月小、十津小、潮江中(11月上旬時点)。
代替教員が配置されないため、学校現場ではチーム・ティーチングのための教員をまわすなどの応急的なやりくりで懸命に対応しています。県教委小中学校課は「懸命に探しているのいだが、いかんせん教員免許を持って教員をやろうという人が少なすぎる」とお手上げ状態。
高知市教委関係者は「1〜2カ月などわずかな期間だけ都合よく来てくれるような人はいない。教員の配置は県教委の仕事。学力向上を言うのであれば、きちんと教員を配置してもらいたい」と話しています。
この事態は、これまで県教委が続けてきた、不安定で極めて劣悪な処遇の臨時教員の犠牲を前提にした教員人事政策の行き詰りを示しており、年度当初からの定数内臨時教員の根絶、突発的な事態に備える一定数の教員をプールするシステムなど根本的な対応を考えなければ、同様のことが何度でも起きることは明白です。また相次ぐ病休者、とりわけメンタル面を病む教員が増加している現在の学校職場の環境を改善することも重要になっています。(2009年11月15日 高知民報) |