2009年11月8日

教員養成6年制を批判 中沢県教育長

四国4県教育長会議(10月26日)
鳩山政権が導入しようとしている教員養成課程6年制について、中沢卓史・県教育長は「経済的に苦しい家庭の学生が教員になることが厳しくなる」と批判しました。10月26日に高知市内で開かれた四国4県教育長会議での発言。

中沢県教育長は「教員の資質を上げていくことは当然だが、6年制になり高学歴化することで、医者のように教員になる学生が一定の階層に固まるのではないか。経済的に苦しい家庭の学生にとって厳しい。こういう家庭の学生にこそ教師になってほしい」、「受け入れ態勢がなく現状ではまったく養成数が足りない。やるとしても相当に長い時間をかけ移行すべきだ」と述べました。

他県の教育長からも賛同する声が相次ぎ、拙速な教員養成6年制の導入には教育現場に強い批判があることが浮き彫りになりました。

鳩山政権が導入しようとしている教員養成制度は、2年間の大学院修士課程修了を教員免許取得の条件にして養成課程を6年間に延長、教育実習を1年間にするというもの。2011年度実施を予定しています。(2009年11月8日 高知民報)