高知市消防局の職員が「差別事件」を起こしたとして8月7日、小高坂市民会館で開かれた「確認学習会」の中で、講師役の森田益子・部落解放同盟高知市連絡協議会顧問が、市役所に入った同和地区出身者が「解放運動」に熱心に取組まないことを批判する中で、同市の幹部職員を名指しして地区出身者の組織を再建するようハッパをかけていたことが分かりました。この発言は400人近い参加者がいる会場で幹部職員の旧身分を一方的に明らかにするもので、明らかな人権侵害。市主催の学習会でこのようなことが行なわれたことは重大問題です。
岡崎誠也市長は9月17日の市議会本会議で「身分を明らかにするかどうかは個人の判断なので、そのことについてはいろんな判断があると思う。消防は職名で、個人は名前が出たと思うが、実際に宣言するかどうかは個人の判断」と答弁し、発言の事実を認めました。
この学習会で森田顧問は「30年前に差別されて階段の下で泣いていた同和地区出身者」と噂される人物の職名を特定して暴露する発言もしています(9月13日号で既報)。
森田顧問の発言の該当部分は以下。(伏字部分は実名で発言)
私は部落の人には特に言いたい。ええかよ。ほんでこの間も、だれやろ・・・○○△△に言うた。「△△、おまえらが先頭であけびの会を復活してくれ。部落の人がこれほど肩身が狭もうて、役所で隠さないかんようなことは不幸な」。そうじゃお、私はそれを組織的につくる・・・。(2009年10月4日 高知民報) |