2009年9月6日

新吉野川プロジェクト 知事が濁水対策強調 流域町長・国との懇談会で
国、県、3町の意見交換が開かれた(8月24日、高知県庁)
早明浦ダム下流の土佐町・本山町・大豊町住民が強く求めている吉野川国直轄管理化の「代案」として国土交通省が提示している「新吉野川プロジェクト」について、四国整備局、尾崎正直高知県知事、土佐・本山・大豊町長が8月24日、県庁内で意見交換を行ないました。この場で尾崎知事は下流域が長年濁水被害など早明浦ダムの犠牲になっている実態に配慮した計画策定を繰り返し強調しました。

意見交換に出席したのは、足立敏之・国土交通省四国地方整備局長、尾崎知事、今西芳彦・本山町長、岩崎憲郎・大豊町長、西村卓士・土佐町長、3町の会議長など。

冒頭、尾崎知事は「嶺北地域が長年にわたり濁水、冷水、洪水問題にとりくんできたことは県庁としても重く受け止めている。地元の思い、考えを踏まえ新プロジェクトに反映させていくことを望む」と発言。

今西・本山町長は「ダム直下の町として濁水対策を要望してきたが、直轄化に強い期待感があった。私たちは永遠にダムと一緒に生活していかなければならない。受益地には大きな恵みをもたらしているが、ダム直下の3町の共通認識はダムは迷惑施設ということ。朝起きて嫌なものを見ると1日が面白くないが、町民は濁水で1日が憂鬱になる。新プロジェクトでは濁水対策の道筋を示し早期に実現してほしい」と要請しました。(2009年9月6日 高知民報)