2009年8月30日

「解放新聞」記事 実態と落差 土佐市「差別落書」 なぜ今頃?

8月17日付「解放新聞」
部落解放同盟の機関紙「解放新聞」8月17日号は、1月に土佐市内であった「同和死ね」と書かれた「落書き」について大きくとりあげ、「土佐市長が被害者におわび」したと報じました。

土佐市教育委員会生涯学習課によると、本年1月10日、土佐市内で自家用車のガラスが割られ、ドアに釘状のもので「同和死ね」と書かれる事件が発生(犯人は現在も不明)。事件を受けて4月27日に同市役所応接室で板原啓文市長、副市長、市教育長らが解同関係者10人程度と話し合った際に、市長が「部落差別をなくしていくのは行政の責務。被害者に不安を与えたことは申し訳ないという趣旨のことを述べたが、一般的な話であり、被害者に直接謝ったわけではない」。

また「解放新聞」には土佐市教委が警察に被害届を出したと書いていることについても「被害届を出したのは被害者本人であり事実と違う」(土佐市教委生涯学習課)など、かなり「解放新聞」が書いていることと事実には差があります。

この「事件」は4月以降、特段の進展がないまま今日を迎え、誰が犯人なのか、意図も不明なままですが、4カ月もたって突然「解放新聞」に大きく掲載されたことに市教委関係者からは「なぜ今頃載るのかわからない」という戸惑いの声が聞かれました。(2009年8月30日 高知民報)