2009年5月3日

5・3護憲集会に260人 大嶋愛さんライブ演奏
大嶋愛さん(5月3日 高知市)

憲法記念日の5月3日、「輝け日本国憲法!5・3県民のつどい」が高知市の県民文化ホール・グリーンで開催され260人が参加しました。高知憲法会議主催、こうち九条の会協賛。

集会の第一部は、JIM−NET(日本イラク医療支援ネットワーク)スタッフ・大嶋愛さんによるピアノの弾き語りと映像を使いながらのイラクの現地報告。

大嶋さんは、米軍がイラク戦争で使用した劣化ウラン弾の影響とみられる白血病で苦しむ子どもをテーマにした歌、アメイジング・グレイスに峠三吉の詩を乗せた曲などを演奏しながら、イラクの様子の映像を上映。「イラクの現状はまだ大変なものがあるが、私たちにも責任がある。日本は経済制裁を認め、戦争に資金を提供し、自衛隊を出した。戦争があるから難民が生まれ、子どもが傷つく。戦争をしない社会をつくりたい」と訴えました。

第二部は谷脇和仁弁護士が「改憲の動きと平和的生存権・テロ、海賊、ミサイル問題とかかわって」をテーマに講演し、自衛隊のソマリア派兵について「海賊を口実にした地域・期間を限定しない恒久派兵だ。九条を迂回して海外派兵の既成事実をつくるもの」と批判。名古屋高裁イラク派兵違憲判決の「平和的生存権」の意義を学び、これからの憲法を守るたたかいに生かしていくことを呼びかけました。

参加者のコメント 「素晴らしい演奏だった。大嶋さんの話とイラクの子ども達の映像から、戦争に負けずに生き抜くというメッセージが伝わった」(19歳男子専門学校生)、「ソマリア沖への自衛隊派兵が日本の経済的利益からすれば当たり前という流れにもどかしさを感じていたが、海賊対処法の違憲性がよく理解できた。イラク派兵違憲判決の大切さを、周囲に話していきたい」(75歳女性)
(2009年5月3日 高知民報)