2008年12月7日

「中学の延長で単に近くの高校に行っている」 地域の高校の選択を問題視 通学費負担に無理解 河田耕一・県教育委員(松下電器出身)
11月25日に開催された定例高知県教育委員会で河田耕一委員が行った通学区域について発言の要旨を紹介します。

私がいろいろ調べた結果、全廃しても構わないというのが結論。高知県のようなところで学区制は意味をなしていない。

現状は、だいたい地域の高校に行っている。遠いところに行っているのは非常に少ない。これはこれで問題だ。高岡、佐川へは現在ほとんど高知市内から行っていない。高岡へは伊野南中から結構行っている。これは距離的に近いから。だから撤廃してもどんと移動することはありえない。岡豊、山田、城山は撤廃すれば鳶ケ池中など近くの中学から行きやすくなる。今はほとんどゼロ。野市から高知市内へもそんなにない。

撤廃したって今以上に大量に高知市内にくるなどということはありえない。むしろ南国市近辺から山田などへ行きやすくなるという効果が高い。学区をなくしても激変などはありえない。

歩いて通える範囲の高校で勉強するというものあるが、高校が特色を持ち「遠くからでも来る」という生徒が増える施策が必要だ。時間をかけてでも遠くへ行って勉強しようという生徒がこの程度でいいのか。高校を中学校の延長のようにとらえ、単に近い高校に行っている。そういうのが結構多い。

※河田耕一委員は松下電器出身で、高知工科大名誉教授。(2008年12月7日 高知民報)