三嶺周辺でニホンジカ食害調査 6割以上の樹木に被害 三嶺を守る会
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食害調査をする清掃登山参加者(綱付森周辺) |
県民に豊かな自然が残る山として愛されている三嶺(1893メートル)周辺の環境を保全するために取り組まれている「三嶺清掃登山」が5月25日、香美市物部町の三嶺一帯で取り組まれました。今年は第33回目。主催は三嶺を守る会(山本正彦代表)。
今回の清掃登山に参加したのは7団体57人。白髪山、三嶺、天狗塚、綱付森で一斉に清掃作業に取り組み、登山道や避難小屋から約31キログラムのゴミを回収しました。
清掃登山と並行して昨年に続き三嶺周辺で深刻化しているニホンジカの食害の被害実態調査も実施され、この中で今年新たに樹木の被害率調査に取り組みました。綱付森〜地蔵の頭間の稜線のウラジロモミ林20メートル四方47本の樹木のうち31本(65%)がシカの食害を受けているなど、被害が3分の2にまで広がっている深刻な実態が判明しました。
またシカに食われて林の下草が消滅するディアラインを形成しているエリアが山腹に広がっていること、稜線部のササやスズタケもひどい食害を受けていることも明らかになりました(調査結果は三嶺を守る会がまとめて後日公表する予定)。
参加団体 高知勤労者山岳会、りんどう山の会、山の会あらぐさ、高知大・高知女子大WV、高知中部森林管理署、県鳥獣対策室。(2008年6月1日 高知民報) |