2008年6月1日

米イージス艦「オカーン」 ドラガン艦長の会見要旨 「海自との共同」強調
記者会見するドラガン艦長(5月21日)
米海軍イージス艦「オカーン」 トム・ドラガン艦長が5月21日、入港直後に行った会見の要旨

ドラガン艦長 宿毛市民のオカーン受け入れに感謝する。入港して間もないが、市民の歓迎の気持ちが伝わってくる。安全に航行でき接岸がスムースにできたことを水先案内人に感謝する。艦長以下全乗組員が宿毛に来ることができて喜んでいる。

オカーンは日本の自衛隊のイージス艦「こんごう」によく似ており、乗組員は250人。志願して軍に入った者ばかりで4割が非白人、2割が女性、1割がアメリカ国籍ではない。3分の2が19歳から23歳だ。

オカーンは親善のために来た。津波や災害の救援も大事だが親善も大事。2年前にラッセルが宿毛に入港したが、宿毛市民に非常に歓迎してもらったことは良い思い出。非常に評判が良い。

昨年は7カ月間中東にいた。オカーンの母港はハワイ。第7艦隊の管理下である西太平洋地域に、初めて1カ月前から展開している。佐世保が初の日本寄港となる。

日米同盟が重要だ。そのためには米海軍と海上自衛隊が協力して能力を高めていくことが大事。共に行動することで軍と自衛隊の協力、政府間の協力、地域の安全も保たれる。海の自由は何人たりとも奪えない。米海軍にも、海上自衛隊にも難しい仕事だが、協力しあうことが非常に重要だ。

−−所属はニミッツ打撃群か。

艦長 必要に応じて所属は変わる。ニミッツと行動していたこともあり、キティホークと行動していたこともある。今は独自に行動している。

−−いつまで中東にいたのか

艦長 昨年1月から8月。

−−中東で何をしていたのか。

艦長 他国の軍と協力して地域の安定と安全を守る仕事。今の米海軍の任務は同盟国との関係をよくすることだ。

−−これからも宿毛に寄港するのか。

艦長 私に決める権限はなく、日本政府との調整もあるので分からない。
 
−−次の目的地は。

艦長 西太平洋地域に展開するという以外は言えない。

−−アフガンで「不朽の自由作戦」に参加していたのか。

艦長 直接関わっていたわけではないが、関連する任務についていた。

−−SM3ミサイルを積んでいるのか。

艦長 兵器については言えないが、「こんごう」に似ていると言っている。

−−「こんごう」はSM3の実験に成功しているが。

艦長 かなり難しい実験であり、日本初の成功は我々にも重要だ(2008年6月1日 高知民報)